マグノリアでの学びを胸に、
フィリップは次なる目的地、
ユーフォルビア共和国に足を踏み入れた。
「平等と自由の国」と噂されるこの地は、
王族や貴族を持たず、
民選議会と執政院が国を治めている。

王族として生まれた彼にとって、
身分制度のない国は新鮮であり、
胸が高鳴る。
「これが……本当の正義というものか……!」

街角で出会った青年エリアスは、
若き議員であり、
民の幸福を第一に掲げる熱血漢だった。
彼の演説に、民衆は熱狂し、
フィリップもその情熱に心を打たれる。
彼に感銘を受けたフィリップは
自然と補佐として彼の活動に関わることになる。