「紘花さーん!」
前方のテーブル席にドレス姿の女性が走り寄って来る。
ヒールを履いた足元は危なくないのかな、と思いつつ、彼女は笑顔で応じた。「久し振りだね、ミカちゃん……」
「紘花さーん! もう! すっごく感激しましたよあたし!」道林ミカは、見せられた挙式の映像にいたく感激した様子だ。走り寄るなり榎原の両手をしっかり握り、「幸せになってくださいね!」と涙目で訴えたのだった。
同じく目が潤むのを感じつつ、紘花は頷く。道林ミカがいなければ、蒔田と結ばれることはなかった……。生涯忘れられないくらいの恩人だ。彼女のためにも、幸せになることがいまの自分の努めだと紘花は感じていた。
誠実さには誠実さで応えたい。
『彼』にも、『彼女』に対しても。
道林ミカの後ろには彼女の彼氏である一色修平が立っている。蒔田から事情は聞いていないが、どうやら二人は関係を公表したらしい。道林から一色との交際を打ち明けられた時は正直に驚いたものだが、あの一年次を過ぎてから一色の存在は頼もしくなった。ミカが頼るのも納得だ。その更に後ろで宗方部長が、おまえの嫁さん泣きすぎー! と突っ込んでいる。
前方のテーブル席にドレス姿の女性が走り寄って来る。
ヒールを履いた足元は危なくないのかな、と思いつつ、彼女は笑顔で応じた。「久し振りだね、ミカちゃん……」
「紘花さーん! もう! すっごく感激しましたよあたし!」道林ミカは、見せられた挙式の映像にいたく感激した様子だ。走り寄るなり榎原の両手をしっかり握り、「幸せになってくださいね!」と涙目で訴えたのだった。
同じく目が潤むのを感じつつ、紘花は頷く。道林ミカがいなければ、蒔田と結ばれることはなかった……。生涯忘れられないくらいの恩人だ。彼女のためにも、幸せになることがいまの自分の努めだと紘花は感じていた。
誠実さには誠実さで応えたい。
『彼』にも、『彼女』に対しても。
道林ミカの後ろには彼女の彼氏である一色修平が立っている。蒔田から事情は聞いていないが、どうやら二人は関係を公表したらしい。道林から一色との交際を打ち明けられた時は正直に驚いたものだが、あの一年次を過ぎてから一色の存在は頼もしくなった。ミカが頼るのも納得だ。その更に後ろで宗方部長が、おまえの嫁さん泣きすぎー! と突っ込んでいる。



