もう服は適当だし、靴は直感的だし。出かける前から不運だ。ガチャんと扉を閉めて思わず項垂れる。
結局私が着たのは黒色のリボンが特徴的なトップスに白のスカート。正直似合ってるのかは分からないけど、あまりに酷かったらお姉ちゃんが指摘してくれたはず。
でもあの仙石冬也さんの隣を歩くとなったら、また別問題のような気もする。
「…私冬也がかっこよすぎて萎えそう」
「何言ってるの?」
扉に向けて放った独り言はしっかりと冬也の耳にも届いたらしく、冬也へくるりと顔を向ける。
空から降り注ぐ朝日が冬也に当たって光り輝いて、冬也の綺麗なお顔を引き立たせている。
これは、神だ。
そうか冬也って神様だったんだ。
「どうしたのよ、そんなに見つめて」
「これからこの美貌を街の皆さんにお見せする前に独り占めしとこうかと思いまして」
……
「…………今思ったんだけどさ」
「うん??」



