帰宅した光稀はすぐにダイニングに行き、続くリビングのソファでタブレットを見ていた音緒に声をかけた。
「ただいま」
「お帰り!」
振り返った音緒の顔が輝いて見えて、光稀はぎゅっと目をつぶる。
なんて尊い。
この感動は毎日味わっているが、慣れることがない。
「シャワー行くよね。その間にごはんの用意するね」
「ありがとう」
光稀はシャワーを浴びてからダイニングへ行く。
音緒はいなくて料理が並んだテーブルにはタブレットが放置されていた。彼女はトイレにでも行っているのだろう。
なんとはなしに見た画面にあるのは描きかけのマンガだった。『アンドロイド』の単語が気になってさらに見る。ふたりの男性が向き合っているのだが。
『ダメだよ、僕は開発者で、君はアンドロイドで……』
『関係ない。俺はあなたを愛してる』
光稀は混乱した。
どう見てもふたりとも男性で、だけど愛を告白している。なんならアンドロイドは半裸で博士を押し倒している。
「これは……?」
「あ!」
声がした直後に、タブレットが横から奪われた。
音緒が気まずそうにタブレットを抱いているのを見て、光稀は困って首をかしげる。
「ただいま」
「お帰り!」
振り返った音緒の顔が輝いて見えて、光稀はぎゅっと目をつぶる。
なんて尊い。
この感動は毎日味わっているが、慣れることがない。
「シャワー行くよね。その間にごはんの用意するね」
「ありがとう」
光稀はシャワーを浴びてからダイニングへ行く。
音緒はいなくて料理が並んだテーブルにはタブレットが放置されていた。彼女はトイレにでも行っているのだろう。
なんとはなしに見た画面にあるのは描きかけのマンガだった。『アンドロイド』の単語が気になってさらに見る。ふたりの男性が向き合っているのだが。
『ダメだよ、僕は開発者で、君はアンドロイドで……』
『関係ない。俺はあなたを愛してる』
光稀は混乱した。
どう見てもふたりとも男性で、だけど愛を告白している。なんならアンドロイドは半裸で博士を押し倒している。
「これは……?」
「あ!」
声がした直後に、タブレットが横から奪われた。
音緒が気まずそうにタブレットを抱いているのを見て、光稀は困って首をかしげる。

