父は私に話すのとほぼ同時期に母に店をたたむことを打ち明けたようだ。私はまだ知らなかったら自分で言わなければならないと思っていた。ただ、母の病気に悪影響があるのでは、とためらっていたのも事実だ。
母は、ふう、とため息をついた。
「あーあ、私が店に立っていればねえ。お父さんが作った借金なんて、数年で稼いで返してあげるわよって言えるんだけど。あいにくそうもいかなくてお手上げだわ」
冗談めかして言っているが本気だと思う。母は、父よりも商売の勘があった。大胆な仕入れをしていたので、リスクもあったかもしれないが、収益の伸びがあった。
私はまだ仕入れはさせてもらえず、店頭で接客していただけだ。
「ごめん。私のせいで。売上に貢献できてなかったと思う」
「あんただけのせいじゃないわよ。お父さんは確かに危ない橋を渡らない経営だったから安心だったんだけど…業績が振るわなくなって焦ったのね。もともと投資で稼げるようなタイプじゃないのよ。お父さんの固いところが悪い方にまわったわね」
うん、と頷きながらマグカップの紅茶を飲んだ。
「お母さん、ちょっと相談があってきたんだけど」
私は昨日、水巻さんに紹介された雨宮グループの一人娘への売り込みの件を話した。
「雨宮!それはまたビッグネームがきたじゃないの」
大手と仕事をするのが好きな母らしい返答が返ってきた。入院する前は有名どころとタイアップしたい、とよく言っていた。父の手堅い経営のせいでその話は必ず夢物語で終わるのだけれど。
母は雨宮の令嬢に会う、ということを面白く思ったようだ。
「いいじゃない。ダメ元で売り込んでみなさいよ。デパートの外商に飽きてるんなら、いかにもフォーマルな真珠はダメだろうね。うちのオリジナルがいいわ」
「オリジナルって…ブローチとか?」
「なに小さいこと言ってるのよ。うちのオリジナルで一等は何か。わかるでしょ」
母が言おうとしていることに気づいて私は目を見開いた。
「まさかアレを売り込めって言うの?」
「そのまさかよ。こういう時こそ、アレを使うのよ。あー、私がこんなじゃなかったらその雨宮の令嬢の所にはりきって行くのに!でもまあ、たしかに水巻さんが言うように歳が近いあんたが売り込んだ方がうまくいくかもね。私が行ったら、ただのやり手ババアが来たって言われて終わるかもしれないし」
母は歳の割には綺麗な方だと思うのだが、自分をやり手ババアというのも昔からだ。男気があるので、上品なマダムで収まらないのだ。
「私に、うまくやれるかな。正直、全然自信ない」
お店で聞き分けのいい常連さんと話すのとは全然違う。わがままなご令嬢が相手だ。二の足を踏んでしまう。
「令嬢のところに行くのは来週なんでしょ、売り込みの特訓してあげるわ。売り込み文句を考えてきて」
「わかった…っていうか、お父さんがアレを出してもいいっていうかな」
危ない橋を渡らないのがモットーの父だ。反対されるかもしれない。
「大丈夫。私からも言いふくめるわ。だって何もしないで店が終わっていくのを見ているだけなんてつまらないじゃないの。ここは、はったりでもかますべきよ」
父の店をたたむという言葉に気落ちしていた私だったが、母の言うことはもっともだと思った。そうだ。何もしなくても店が終わっていくのなら、できることをした方がずっといい。なんだか胸の内に熱いものがこみ上げてきた。
病院から帰った夜。父に雨宮の令嬢のところに行ってアレを売り込む話をした。母もそうした方がいいと言っていることも。
「そうだな…まあ、売り込みに行くぐらいはいいか」
父が思いがけず難色を示さなかったので驚いた。父だって何かできないだろうか、と考えていたのかもしれない。
「ああ、だがその日は私は会合があるな…アレをお前が一人で持って行くのは不用心だ。そうだ、千尋君と行ってきたらいい」
千尋君というのは、私の従弟だ。この真珠店の営業担当で、私よりも三年先輩だ。身長も高く、肩幅もがっしりしている。大学の時はラグビー部で鍛えていた細身のマッチョなのだ。確かに彼は警備役にはぴったりかもしれない。
雨宮家に行く日がやって来た。私は今、従兄の千尋君の運転で雨宮家に向っている。
千尋君の運転は上手く、安心して助手席に乗っていられた。
「文香ちゃんはさ、店をたたんだらどうする、とか考えてるの?」
他愛ない話をして後三十分もすれば雨宮邸、というタイミングで千尋君がきいてきた。
「うーん…まだ何も考えられないかな……どうしても店を続けられないかな、ってそっちばっかり考えちゃう」
正直な気持ちを言った。店をたたんだ後のことを考えだしたら、もう石が谷底に転がり落ちるように簡単に店の最後の日がやってきそうだ。
「そうだろうなあ。実際、俺もこういう流れになるとは思ってなかったからさ。最初は面食らったけど。でも、最近はちょっと違うんだよ」
千尋君の横顔を覗き見ると落ち着いた表情をしていた。千尋君は顔立ちが整っていて、スタイルもいいので学生時代バレンタインチョコをたくさんもらっていた。少しあげるよ、と私に分けてくれたくらいだ。
「俺、コネで河原真珠に入ったようなもんだろ。だからもっと外の世界を見てみたいなあ、なんて気も、もともとあったんだよね。だからこれはいいタイミングと考えてみようかなってさ」
千尋君がそんな風に思っているとは考えていなかった。
「どこか再就職のあてがあるの?」
「うん。大学の先輩の会社とかね。営業やってた、って言ったら結構歓迎してくれそうなんだ」
「そうなんだ…私、何にもない。ゼロから始めることになるだろうな」
自分が随分のんびり構えている気がしてきた。
「大丈夫だよ。文香ちゃんは、大学の成績だって良かっただろ。真面目で仕事ができるタイプだ。よそに行ってもやっていけるさ」
「ありがとう」
小さい頃から知っている千尋君がそう言ってくれると確かに説得力がある。でも、真に受けたらいけないんだろうな。私も自分が何をできるか、きちんと向き合わなくちゃ。
雨宮邸に到着した。車を降りてまず邸宅の門構えに度肝を抜かれた。
ものすごい大きな邸宅だ。ひっそりとした住宅街だけれど、あからさまにこのお屋敷が一番大きいとすぐにわかる。
今日は緊張しないようにと気を付けていたがこんな大邸宅を目の前にしたら背筋が伸びて顔が強張る。
私、本当にここに住む娘さんに売り込んだりできるんだろうか。
「文香ちゃん、こっち」
先に門の中に入って行った千尋君から呼ばれて慌てて駆け寄る。
「千尋君、こんな大きなお宅を見ても落ち着いてるね。私、緊張してきちゃった」
「営業だといろんあお宅に当たるからさ。まあ、ここまでデカい家はなかなかないけど」
ゆるいスロープになっている小道から玄関にたどり着いた。
インターフォンを鳴らすと家政婦らしい中年の女性が出てきた。
「はじめまして。今日ひめかさんとお逢いする事になっている河原真珠の河原文香と申します」
私が一礼をして言うと家政婦さんから「こちらへ」とすっと案内された。
広く長いぴかぴかの廊下を歩いて行くとドアの前で家政婦さんが立ち止まった。
「ここからは河原文香様お一人でお願いします。お連れの方は、こちらの応接間でお待ちください」
千尋君を見てドアを開け、入るよう促した。
「えっと、あの私一人じゃないとダメなんですか?」
千尋君がいてくれた方が心強かったので、つい気弱なことをきいてしまう。
「はい。お嬢様はお約束した方としかお逢いしませんから」
ごくりと息を飲んだ。財閥令嬢のわがままっぷりはもう始まっているのだ。千尋君は応接間に入りながら小さな声で「ガンバ」と言ってくれた。
私は頷きながらも背中には冷や汗が流れている。
お嬢様と一対一で、どこまで踏ん張れるだろうか。頭の中で、今日までの間に調べておいた令嬢ひめかさんのプロフィールを思い出す。
歳は、私よりも一つ下の二十五歳。ネットに出ていた写真を見た限りでは、クールな美人というよりも愛くるしいタイプだ。目が大きく、くりっとしている。黒目がちで髪の毛は栗色のウェーブヘア。華奢な体つきでふわふわしたフリルやレースのついた服がよく似合いそうだ。
私が見た写真ではシックな黒のドレスを着ていた。もちろんそれも似合っていたけれど。
家政婦さんが私を振り返った。
「ではこちらでお待ちください」
そう言ってドアを開けた。重そうな大きなドアだった。
足を踏み入れたその部屋はとても明るかった。つきあたりの壁がほとんどガラス張りで向こう側にある広い庭が見渡せる。面積の広い部屋だけれど、モノが少ないのでさらに広く見える。置いてあるのは長いソファとローテーブルのみ。普通だったら飾り棚くらい置きそうだが、それもない。
私はソファに座って待てばいいのだろうが、躊躇していた。
なぜならソファにすでに座っている人がいたから。
他に椅子などの座るところはなく、突っ立っているのも気が引けて、おずおずとソファに近づいていった。
「あれっ、君は」
ソファに座っていた男性が、私の気配を察したのか振り返ってそう言った。その声と顔を見て私も「あっ」と声を出した。
「あの時の……!」
そう彼は私をナンパ男から助けてくれたけれど失礼なことを言った、あのスーツ姿の美麗な男性だったのだ。
「なんだ、今日は河原真珠さんも一緒なのか」
男性の言葉に目を見張る。
「ど、どうして」
私のことを知ってるんですか、と言いたいが驚きすぎて言葉にならない。
母は、ふう、とため息をついた。
「あーあ、私が店に立っていればねえ。お父さんが作った借金なんて、数年で稼いで返してあげるわよって言えるんだけど。あいにくそうもいかなくてお手上げだわ」
冗談めかして言っているが本気だと思う。母は、父よりも商売の勘があった。大胆な仕入れをしていたので、リスクもあったかもしれないが、収益の伸びがあった。
私はまだ仕入れはさせてもらえず、店頭で接客していただけだ。
「ごめん。私のせいで。売上に貢献できてなかったと思う」
「あんただけのせいじゃないわよ。お父さんは確かに危ない橋を渡らない経営だったから安心だったんだけど…業績が振るわなくなって焦ったのね。もともと投資で稼げるようなタイプじゃないのよ。お父さんの固いところが悪い方にまわったわね」
うん、と頷きながらマグカップの紅茶を飲んだ。
「お母さん、ちょっと相談があってきたんだけど」
私は昨日、水巻さんに紹介された雨宮グループの一人娘への売り込みの件を話した。
「雨宮!それはまたビッグネームがきたじゃないの」
大手と仕事をするのが好きな母らしい返答が返ってきた。入院する前は有名どころとタイアップしたい、とよく言っていた。父の手堅い経営のせいでその話は必ず夢物語で終わるのだけれど。
母は雨宮の令嬢に会う、ということを面白く思ったようだ。
「いいじゃない。ダメ元で売り込んでみなさいよ。デパートの外商に飽きてるんなら、いかにもフォーマルな真珠はダメだろうね。うちのオリジナルがいいわ」
「オリジナルって…ブローチとか?」
「なに小さいこと言ってるのよ。うちのオリジナルで一等は何か。わかるでしょ」
母が言おうとしていることに気づいて私は目を見開いた。
「まさかアレを売り込めって言うの?」
「そのまさかよ。こういう時こそ、アレを使うのよ。あー、私がこんなじゃなかったらその雨宮の令嬢の所にはりきって行くのに!でもまあ、たしかに水巻さんが言うように歳が近いあんたが売り込んだ方がうまくいくかもね。私が行ったら、ただのやり手ババアが来たって言われて終わるかもしれないし」
母は歳の割には綺麗な方だと思うのだが、自分をやり手ババアというのも昔からだ。男気があるので、上品なマダムで収まらないのだ。
「私に、うまくやれるかな。正直、全然自信ない」
お店で聞き分けのいい常連さんと話すのとは全然違う。わがままなご令嬢が相手だ。二の足を踏んでしまう。
「令嬢のところに行くのは来週なんでしょ、売り込みの特訓してあげるわ。売り込み文句を考えてきて」
「わかった…っていうか、お父さんがアレを出してもいいっていうかな」
危ない橋を渡らないのがモットーの父だ。反対されるかもしれない。
「大丈夫。私からも言いふくめるわ。だって何もしないで店が終わっていくのを見ているだけなんてつまらないじゃないの。ここは、はったりでもかますべきよ」
父の店をたたむという言葉に気落ちしていた私だったが、母の言うことはもっともだと思った。そうだ。何もしなくても店が終わっていくのなら、できることをした方がずっといい。なんだか胸の内に熱いものがこみ上げてきた。
病院から帰った夜。父に雨宮の令嬢のところに行ってアレを売り込む話をした。母もそうした方がいいと言っていることも。
「そうだな…まあ、売り込みに行くぐらいはいいか」
父が思いがけず難色を示さなかったので驚いた。父だって何かできないだろうか、と考えていたのかもしれない。
「ああ、だがその日は私は会合があるな…アレをお前が一人で持って行くのは不用心だ。そうだ、千尋君と行ってきたらいい」
千尋君というのは、私の従弟だ。この真珠店の営業担当で、私よりも三年先輩だ。身長も高く、肩幅もがっしりしている。大学の時はラグビー部で鍛えていた細身のマッチョなのだ。確かに彼は警備役にはぴったりかもしれない。
雨宮家に行く日がやって来た。私は今、従兄の千尋君の運転で雨宮家に向っている。
千尋君の運転は上手く、安心して助手席に乗っていられた。
「文香ちゃんはさ、店をたたんだらどうする、とか考えてるの?」
他愛ない話をして後三十分もすれば雨宮邸、というタイミングで千尋君がきいてきた。
「うーん…まだ何も考えられないかな……どうしても店を続けられないかな、ってそっちばっかり考えちゃう」
正直な気持ちを言った。店をたたんだ後のことを考えだしたら、もう石が谷底に転がり落ちるように簡単に店の最後の日がやってきそうだ。
「そうだろうなあ。実際、俺もこういう流れになるとは思ってなかったからさ。最初は面食らったけど。でも、最近はちょっと違うんだよ」
千尋君の横顔を覗き見ると落ち着いた表情をしていた。千尋君は顔立ちが整っていて、スタイルもいいので学生時代バレンタインチョコをたくさんもらっていた。少しあげるよ、と私に分けてくれたくらいだ。
「俺、コネで河原真珠に入ったようなもんだろ。だからもっと外の世界を見てみたいなあ、なんて気も、もともとあったんだよね。だからこれはいいタイミングと考えてみようかなってさ」
千尋君がそんな風に思っているとは考えていなかった。
「どこか再就職のあてがあるの?」
「うん。大学の先輩の会社とかね。営業やってた、って言ったら結構歓迎してくれそうなんだ」
「そうなんだ…私、何にもない。ゼロから始めることになるだろうな」
自分が随分のんびり構えている気がしてきた。
「大丈夫だよ。文香ちゃんは、大学の成績だって良かっただろ。真面目で仕事ができるタイプだ。よそに行ってもやっていけるさ」
「ありがとう」
小さい頃から知っている千尋君がそう言ってくれると確かに説得力がある。でも、真に受けたらいけないんだろうな。私も自分が何をできるか、きちんと向き合わなくちゃ。
雨宮邸に到着した。車を降りてまず邸宅の門構えに度肝を抜かれた。
ものすごい大きな邸宅だ。ひっそりとした住宅街だけれど、あからさまにこのお屋敷が一番大きいとすぐにわかる。
今日は緊張しないようにと気を付けていたがこんな大邸宅を目の前にしたら背筋が伸びて顔が強張る。
私、本当にここに住む娘さんに売り込んだりできるんだろうか。
「文香ちゃん、こっち」
先に門の中に入って行った千尋君から呼ばれて慌てて駆け寄る。
「千尋君、こんな大きなお宅を見ても落ち着いてるね。私、緊張してきちゃった」
「営業だといろんあお宅に当たるからさ。まあ、ここまでデカい家はなかなかないけど」
ゆるいスロープになっている小道から玄関にたどり着いた。
インターフォンを鳴らすと家政婦らしい中年の女性が出てきた。
「はじめまして。今日ひめかさんとお逢いする事になっている河原真珠の河原文香と申します」
私が一礼をして言うと家政婦さんから「こちらへ」とすっと案内された。
広く長いぴかぴかの廊下を歩いて行くとドアの前で家政婦さんが立ち止まった。
「ここからは河原文香様お一人でお願いします。お連れの方は、こちらの応接間でお待ちください」
千尋君を見てドアを開け、入るよう促した。
「えっと、あの私一人じゃないとダメなんですか?」
千尋君がいてくれた方が心強かったので、つい気弱なことをきいてしまう。
「はい。お嬢様はお約束した方としかお逢いしませんから」
ごくりと息を飲んだ。財閥令嬢のわがままっぷりはもう始まっているのだ。千尋君は応接間に入りながら小さな声で「ガンバ」と言ってくれた。
私は頷きながらも背中には冷や汗が流れている。
お嬢様と一対一で、どこまで踏ん張れるだろうか。頭の中で、今日までの間に調べておいた令嬢ひめかさんのプロフィールを思い出す。
歳は、私よりも一つ下の二十五歳。ネットに出ていた写真を見た限りでは、クールな美人というよりも愛くるしいタイプだ。目が大きく、くりっとしている。黒目がちで髪の毛は栗色のウェーブヘア。華奢な体つきでふわふわしたフリルやレースのついた服がよく似合いそうだ。
私が見た写真ではシックな黒のドレスを着ていた。もちろんそれも似合っていたけれど。
家政婦さんが私を振り返った。
「ではこちらでお待ちください」
そう言ってドアを開けた。重そうな大きなドアだった。
足を踏み入れたその部屋はとても明るかった。つきあたりの壁がほとんどガラス張りで向こう側にある広い庭が見渡せる。面積の広い部屋だけれど、モノが少ないのでさらに広く見える。置いてあるのは長いソファとローテーブルのみ。普通だったら飾り棚くらい置きそうだが、それもない。
私はソファに座って待てばいいのだろうが、躊躇していた。
なぜならソファにすでに座っている人がいたから。
他に椅子などの座るところはなく、突っ立っているのも気が引けて、おずおずとソファに近づいていった。
「あれっ、君は」
ソファに座っていた男性が、私の気配を察したのか振り返ってそう言った。その声と顔を見て私も「あっ」と声を出した。
「あの時の……!」
そう彼は私をナンパ男から助けてくれたけれど失礼なことを言った、あのスーツ姿の美麗な男性だったのだ。
「なんだ、今日は河原真珠さんも一緒なのか」
男性の言葉に目を見張る。
「ど、どうして」
私のことを知ってるんですか、と言いたいが驚きすぎて言葉にならない。



