響け!永遠のレガート

「その生クリームの部分は食べちゃダメよ。白雪姫みたいに眠っちゃうから」

「は?マジかよ!」

アントーニョの顔色が一瞬でサッと変わる。どうやらこの料理やスイーツは、食べると何かが起こるようだ。

「商売してるんだし、さすがに変なことは起こらないでしょ〜」

オルハンが恐る恐るステーキに口をつける。刹那、辺りの景色が一瞬にして変わった。空には満天の星、辺りには砂漠が広がっている。数十秒後、景色は元のカフェに戻った。

「なるほど。幻影が見えていたのか」

レオンハルトは息を吐く。そして湯気の立っているカボチャのスープを一口飲んだ。刹那、レオンハルトの体が光に包まれる。

「レオン!すごくかっこいいわよ!」

「レオンハルトさん!すごいです!」

マーガレットとカナタが言う。レオンハルトは自身の服を見た。服がスーツではなく、王族が着るような豪華な衣装に変わっている。おそらく王子の衣装だろう。