響け!永遠のレガート

「ッ!」

レオンハルトは魔力を辿り、どこから魔法が放たれたのかを探る。オルハンはその隣で「幽霊に辺りを探させるよ」と影の中から幽霊を出した。

ルチアーノは顔を真っ青にして体を震わせているフランチェスカを抱き寄せる。フランチェスカの目から涙が溢れた。

「もう嫌……!私、もう歌えないのに。どうしてこの人は私を歌に縛り付けようとするの?」

永遠の歌姫ーーー。そう多くの歌手たちが呼ばれることを望んでいる。しかし、歌から離れたい人間にとってその言葉は呪いなのだ。

人の気配をレオンハルトは感じ、個室のドアを開けた。そこには数人の若者が立っている。その瞳は夜空に浮かぶ星のように煌めいていた。

「あなた方はどちら様ですか?何かご用ですか?」

レオンハルトの問いに対し、若者の一人が「これが落ちてきて」と一枚の紙を手渡す。それは脅迫分と同じように新聞や雑誌を切り抜いて作られたメッセージだった。

『世界一の歌姫、フランチェスカ・カルディナーレが隣の個室にいる。歌を聴け』