響け!永遠のレガート

レオンハルトの言葉にルチアーノは頷く。ルイド国は長年隣国と戦争状態にあった。五年前、ようやく和平条約が結ばれたのである。

「俺は兵士として戦場を駆け回っていた。和平条約が結ばれる少し前の話だ。俺は戦犯と言われ、逮捕されかけたんだ」

戦犯ーーー戦争犯罪者。その言葉にレオンハルトの胸の中がズシリと重くなる。頭にルートヴィッヒの顔が浮かんだ。ルートヴィッヒは陸軍に所属している。敬愛する兄が戦争犯罪者と言われたらーーー。想像するだけで胸が苦しくなる。

「俺は警察から逃げて、街を転々と移動する生活をしていた。そんな時にフランチェスカと出会い、マネージャーとして雇ってもらうことになったんだ」

ルチアーノは話し終えると水に口をつける。その時だった。レオンハルトは魔力を感じ、天井を見上げる。天井から何枚もの紙がひらひらと落ちてくる。

(何だ?)

紙を慎重に手にしたレオンハルトは目を見開く。あの脅迫文だった。

『永遠の歌姫・フランチェスカ。歌い続けろ。逃げることは許さない』