響け!永遠のレガート

レオンハルトはオルハンと合流した後、フランチェスカの元へと向かう。舞台袖に立った彼女は、出演者をはじめ多くの人に囲まれていた。

「フランチェスカ!今日も素晴らしい歌声だったよ!」

「感動したわ!さすがフランチェスカ!」

オペラハウス支配人や照明係などもフランチェスカを口々に褒める。フランチェスカは照れた様子で笑いながら「ありがとうございます」と言い、その様子をエミリーはつまらなさそうに見ていた。

「着替えてきますね」

フランチェスカはそう言い、舞台袖から控え室へと向かう。レオンハルトとオルハンも護衛として付いて行った。

「今日は何もなくてよかったですね」

レオンハルトの言葉にフランチェスカは「はい」と頷く。穏やかな笑みが顔にはあった。

「オペラ歌手を引退しようとしている身だけど、舞台が無事に終わった後は幸せです」

フランチェスカが控え室を開ける。彼女の表情が固まった。部屋の中を見たレオンハルトとオルハンも息を呑む。