響け!永遠のレガート

ーーーガチャン!

大きな音が食堂に響いた。レオンハルトの肌に冷たい夜風が当たる。食堂の窓ガラスを突き破り、石が床に転がっていた。

フランチェスカの顔から一気に笑みが消え、ルチアーノが守るように彼女の前に立つ。アントニオとクラウディアが「誰がこんなことを!」と真っ青な顔を見合わせた。

「オルハン!」

「ああ!」

レオンハルトとオルハンは外へと飛び出す。しかし、外には誰もおらず、手入れされた庭園が広がっているだけだった。



レオンハルトは眠ることなく、食堂に石が投げ込まれた昨夜のことを考えていた。

(あのガラスの割れ方、石の大きさから見て、かなりの至近距離で投げられたものだろう。魔法の痕跡が微かに残っていた。瞬間移動の魔法だろうね。フランチェスカさんを脅迫しているのは魔法使いか魔女か……。いや、複数犯の可能性もある)

ベッドに座り込んで考えていたレオンハルトだったが、ドアがノックされて推理の世界から離れた。

「レオン、起きてるかい?」