響け!永遠のレガート

「お帰りなさいませ。フランチェスカ様」

頭を下げて出迎える使用人たちに対し、フランチェスカは「ただいま」と言いながら屋敷の中へと入っていく。レオンハルトにオルハンが訊ねる。

「レオンも実家ではあんな風に出迎えられてたのかい?」

「……まあ、そうだね」

貴族の世界では使用人総出での出迎えは当たり前のことだが、使用人のいない一般家庭では家族以外の出迎えなどない。珍しい光景と言ってもいいだろう。

レオンハルトとオルハンの元に、執事服を着た男性が歩いて来る。彼は二人に頭を下げた。

「ジッキンゲン様、フリストウ様、私は執事長のジェイムズ・スミスです。フランチェスカ様とルチアーノ様からお話は聞いております。どうぞ中へ」

「ありがとう」

レオンハルトとオルハンは屋敷の中へと通された。豪華なシャンデリアと赤い絨毯、そして使用人たちがレオンハルトとオルハンを出迎える。

「ジッキンゲン様、フリストウ様、ようこそいらっしゃいました」