動揺からか、マーガレットが手を落ち着きなく動かしながら訊ねる。口を閉ざしたフランチェスカの代わりにルチアーノが口を開いた。
「フランチェスカが音楽を嫌いになるなんて絶対にない。フランチェスカは音楽と共に生きてきた。それは決してあり得ない」
「なら、どうして……!」
マーガレットの疑問に答えたのは、フランチェスカ自身でもルチアーノでもなかった。凛とした声が響く。
「高音が出にくくなってきたからですか?」
その声の主はリズだった。リズはフランチェスカを真っ直ぐ見つめる。フランチェスカは驚いた様子で口を開いた。
「どうしてわかったの?私の声の調子が悪いって誰も気付かないのに……」
「先ほど歌われていた際、高音を出し辛そうにしていたので。歌声を聴けばわかります」
リズは冷静に言う。アントーニョが「すげぇ」と呟く。レオンハルトも「流石だな」と思った。
(リズも音楽に詳しく絶対音感を持っている。そして、Aliceとして歌っている。だから、私たちにはわからないことも見えてくる)
「フランチェスカが音楽を嫌いになるなんて絶対にない。フランチェスカは音楽と共に生きてきた。それは決してあり得ない」
「なら、どうして……!」
マーガレットの疑問に答えたのは、フランチェスカ自身でもルチアーノでもなかった。凛とした声が響く。
「高音が出にくくなってきたからですか?」
その声の主はリズだった。リズはフランチェスカを真っ直ぐ見つめる。フランチェスカは驚いた様子で口を開いた。
「どうしてわかったの?私の声の調子が悪いって誰も気付かないのに……」
「先ほど歌われていた際、高音を出し辛そうにしていたので。歌声を聴けばわかります」
リズは冷静に言う。アントーニョが「すげぇ」と呟く。レオンハルトも「流石だな」と思った。
(リズも音楽に詳しく絶対音感を持っている。そして、Aliceとして歌っている。だから、私たちにはわからないことも見えてくる)


