この命のすべてで、君を想いたい

テストが終わり、5人は教室に集まっていた。

「いやー、今回の数学、マジでやばかったわ」と裕大が頭をかきながら呟く。


「どうしたの?」
沙月が明るく聞く。


裕大は顔をほころばせて胸を張った。

「けどなんとか赤点回避できた! もう死ぬかと思ったけど!」

「おお、よかったじゃん!」
空が穏やかに笑い、雫も小さく口角を上げる。


「そうか、それなら安心だな」
蓮太郎も軽く頷く。


裕大は満面の笑みをみせる。
「みんなのおかげだよー。空に教えてもらったり、雫にここ教えてもらったし」



『赤点回避できたならよかったね』


「でも次はもっと余裕でできるようにしなきゃね」

沙月は裕大をからかうように笑い、裕大は「もちろん!」と元気に返す。


蓮太郎も静かに「まあ、今回は運もあっただろう」と言って、場を和ませた。