この命のすべてで、君を想いたい

外はまだ朝の光で満ちていて、空気は冷たいけれど、二人の間はぽかぽかと温かい。


空は軽く息をつきながら、頭を雫の肩に乗せる。雫は小さく身を寄せ返す。


「じゃあ、お泊まりの準備しよっか。荷物を取りに俺の家に寄ってもいい?」


「うん、行こう」

二人は笑い合いながら手をつなぎ、ゆっくりと歩きだす。


外は冬の澄んだ空気が頬を撫でる。


歩きながら、空は何気ない仕草で雫の手をぎゅっと握り、雫は思わず笑みがこぼれる。


空の家に着くと、部屋の中は彼らしい整頓された空気に包まれていた。



雫は玄関でそっと靴を脱ぎながら、ふわっとした香りに「空の家の匂いだ」と心の中で呟く。


『家の人いない?挨拶とか...』

お邪魔しますと挨拶した後に、空に小声で尋ねる。

「一緒に住んでるのは父さんだけ、仕事で居ないし大丈夫だよ」


『...そっか』

荷物を取りに行くと空に言われた瞬間から

緊張していた肩の力が少し抜けるのが分かる。


「あーそれでちょっと緊張してたの?」


空の言葉に図星の私、


『そんなことないし...』


「そんなに持っていかないけど、服とかちょっと持ってくね」