この命のすべてで、君を想いたい

昼を少し回った頃、
二人は厚手のコートに身を包み、
雫の手を握りながら家を出る。

冬の冷たい空気が頬を撫でるたび、空の手のぬくもりがより心地よく感じられる。


イルミネーションの小道を歩きながら、
二人は時折寄り添い、笑いながら写真を撮る。


空は雫が楽しそうに笑う姿を見て、
胸の奥がぎゅっとなる。


雫もまた、空と一緒にいると自然に笑顔になり、幸せな気持ちが体中に広がるのを感じる。


「冬休みの間、雫の家に泊まってもいい?」


その声は普段通り落ち着いていて、でもどこかわくわくした響きが含まれていた。

雫の頬がじんわりと赤くなる。


『えっ……うん!もちろん』
嬉しさで胸がぎゅっとなる。小さく頷きながら、自然と笑みがこぼれた。

空はその反応に、嬉しそうな笑みを浮かべて、ふっと雫に体を寄せる。


「やった……ありがとう、雫」


雫も思わずその腕を抱きしめ返し、二人はしばらく幸せな静けさに包まれる。