この命のすべてで、君を想いたい

朝の光が柔らかくカーテン越しに差し込む中、

雫と空はまだベッドでお互いの温もりを感じながら目を覚ます。


空は軽く伸びをして、隣で眠る雫をそっと見下ろす。

「……おはよう、雫」

『おはよう、空』


小さな声で交わす挨拶が、静かな部屋に心地よく響く。


雫は少し照れたように体を丸め、でも自然と空に体を預ける。


空も無理に距離を取らず、そっと雫の髪に顔を埋め、指先で軽く頭を撫でる。


「まだ眠い?」

『うん……でも、空が隣にいるから、ちょっと安心』

空は微笑み、くすぐるように鼻先を雫の耳に近づける。


雫はくすぐったそうに笑い、腕を空に回す。


喜ぶ空の様子に、雫は小さく笑みを漏らす。


「……そろそろ朝ごはんにしようか」

『うん、作ろう』

二人はそっとベッドを抜け、キッチンへ。



空は雫が普段使うキッチンの流れを邪魔しないように、自然に手伝う。


卵を割ったり、パンをトースターに入れたりする間も、空は雫の動きをそっと見守る。

『空、ありがとう……手伝ってくれて』

「何もしてないよ」

その言葉に雫は頬を赤くして微笑む。


空は声には出さないけれど、雫が少しでも笑顔になると、自分の胸まで温かくなるのを感じていた。