この命のすべてで、君を想いたい

外の寒さも忘れるくらい、
二人の間は温かく、甘く、穏やかに時間が流れていく。







「そろそろ寝る準備しよう」


雫は頷き、お風呂の準備をしようとする。

空はいたずらっぽく微笑み、少しからかうように言った。


「……一緒に入る?」


『えっ?』


「冗談、冗談。……ちょっと言ってみただけ」

雫は顔を赤くして視線を逸らす。


お風呂から出てきた空をみて、雫は思わず笑ってしまう。

雫が貸したスウェットは空にはやはり小さかったようだ。


「小さかったわーでも、これ雫っぽくて面白いな」


空も着心地のかわいらしさに思わず笑い声が漏れる。



雫も赤くなりつつ、くすっと笑う。


「でも似合ってるよ」


小さなくま柄のスウェットが空に妙に馴染んでいる。



空はそのままスウェットのにおいをふわりと感じ、微笑む。


「いい匂いだね、雫」


『わざわざ言わなくていいです〜』

雫の胸がじんわりと温かくなる。照れくさいけれど、嬉しい気持ちも大きい。