この命のすべてで、君を想いたい

花火が夜空に咲くたびに、

二人の間の空気は温かく、

特別で、

まるで世界が二人だけのためにあるみたいだった。



雫は胸の鼓動が止まらないまま、空の横顔を見上げた。


花火の光が一瞬ごとに彼の表情を照らしては、また夜の影に隠す。



そのたびに、胸の奥がじんわりと熱くなった。


『……なんか、夢みたい』
思わずこぼれた雫の声に、空は少し驚いたように笑った。


「夢じゃないよ。ちゃんと現実」


そう言って、繋いでいた手をもう一度ぎゅっと握る。


その温かさに、雫はまた心がじわりと溶け
ていくのを感じた。