この命のすべてで、君を想いたい

夏祭り当日。雫は少し早めに沙月の家に到着した。


沙月に迎え入れられ家へ入ると、明るい声が迎えてくれる。

「おはよう、雫ちゃん!待ってたわよ〜」

沙月のお母さんは、沙月に似て朗らかで、優しい笑顔が印象的だ。

「おはようございます、今日よろしくお願いします」


雫は少し緊張しながらも、礼儀正しく挨拶する。


沙月も楽しそうに手を振る。


「雫、今日は私も手伝うから、一緒に浴衣着せてもらおうね!」

リビングに通され、浴衣を見て、雫の胸が少し高鳴る。

やっぱり水色にしてよかった……空と会う感じがする。


沙月のお母さんは手際よく手を動かしながら、明るく声をかける。


「まずは下着や腰紐の準備ね。雫ちゃん、こっちに座って」


雫は素直に座ると、沙月も隣に座り、楽しそうに準備を手伝う。