この命のすべてで、君を想いたい

カフェに着くと、木漏れ日が差し込む窓際の席に案内される。


空は椅子を引いてくれて、雫はそっと座る。

「雫、ここのケーキ美味しいんだよ。好きそうな味もあったし、楽しみにしてて」



空は自然体で話すけれど、目は雫を見つめていて、いつもの優しさがあふれている。

『……ありがとう、空』


雫は小さく微笑む。言葉は少ないけれど、心はすっかり満たされていた。

二人で注文を済ませると、空はさりげなく雫に話しかける。


「昨日、楽しかったね。またみんなでも遊びたいな」


雫は少し照れながらも、自然に口を開く。


『そうだね、私も……楽しかったよ』


空のことを考えると、顔が熱くなる。


ケーキが運ばれてきて、二人でシェアしながら食べる。


空が雫に少し多めにフォークで取り分けると、雫は思わず笑う。

「雫大きい方食べていいよ」

空が無邪気に笑って私にそう言う。


大きめに切られた2つのケーキを前に雫は困ったように笑う


『こんなに食べられないよ』


カフェでの時間はゆったりと流れ、雫もいつも以上に自然に笑う。