少し遅れて沙月と蓮太郎、裕大がやってきた。


「やっほー!」
「おっ、揃ったな」
みんなの明るい声に、雫は自然と笑みを返す。



公園に着くと、みんなで水鉄砲やボール遊びを始める。


雫は最初、少し控えめに周りを見ながら、空の近くにいる。


空はときどき、さりげなく手を貸したり、笑顔を向けてくれる。

楽しいこの時間に心は少しずつ弾んでいく。


笑いながら水をかけられ、空と目が合うたびに小さく微笑む。

気づけば二人で遊ぶことを期待していたことすら忘れて

私はこの時間を存分に楽しんでいた。