この命のすべてで、君を想いたい

会いたい。
雫に、どうしようもなく会いたい。




胸がずっと、
ちぎれそうに痛い。




ただその痛みだけを抱えて、


俺はひとりで、
途方もなく長い夜に沈んでいく。






どれくらいの時間、部屋で泣き続けていたのか分からない。


呼吸が乱れすぎて、胸がずっと痛かった。




電話の着信に気づいたときも、
しばらく動けなかった。


蓮太郎の名前を見て、なんとか出た。



「……空? 今から行く」



短い言葉。
それ以上の説明はなかった。



十分もしないうちに、
玄関のチャイムが鳴った。




泣き腫らした顔のままドアを開けると、
蓮太郎は無言で立っていた。




「やっぱりな」




表情はいつもの通りで、
けれど目の奥だけが、少しだけ揺れているように見えた。




「……入るぞ」



靴を脱いで勝手に部屋に上がる蓮太郎は、
俺の顔を一度だけ見て、


何も言わずソファに腰を下ろした。