この命のすべてで、君を想いたい

だって、手を握っていたこの感触も、

屋上で笑ったときの声も、

呼吸が弱くなりながら俺を探してくれたあの目も、

全部まだ、俺の胸にしっかり残ってる。



“いなくなった”じゃなくて、


“俺の中に深く刻まれた”って感じだった。




雫。






本当はまだ一緒にいたい。



もっと笑ってほしかった。


もっと思い出を作りたかった。


もっと「好きだよ」って伝えたかった。



もし引き止められるなら、何度でも引き止めたかった。


この手で離さないように抱きしめていたかった。





でも――
雫が苦しむくらいなら、
痛みが長引くくらいなら、

仕方なく離すことしかできなかった。