この命のすべてで、君を想いたい

『空……』




「ここにいるよ……雫……ずっとここにいる……」




その声に支えられながら、
私は最後の力で言葉を紡ぐ。



『私ね……空のことが……大好き』



「雫……やめろよ……」




『空が……私の人生で……一番……
 しあわせだった……』




息が細くなる。



胸の上下が小さく、小さくなっていく。



それでも伝えたい気持ちだけは、全然消えない。



『沙月も、蓮太郎も、裕大も……
 みんな……ごめんね.....』



涙が勝手にぽろぽろ落ちる。

まだそんな力があったんだ。




それを空が指で優しく拭ってくれる。





『でも……』



視界が白く滲んでいく。
音も遠くなる。




みんなの未来に私もいたかった。



これからも一緒に
色んなことをしたかった。



色んなところへ行って
思い出を作りたかった。




でももう何一つ叶いそうにない。




もう私は、幸せになれない...