この命のすべてで、君を想いたい

ただ、わたしの手の上に自分の指を重ねて、
ゆっくり、ゆっくりと撫で続けた。

その動きだけが、
わたしを生きている側に引き戻していた。



わたしは唇を少しだけ動かして、
やっとの思いで声をこぼす。

『……空……まだ……そばに……いて……』

ほとんど音にならないほどの声だった。
息が漏れただけみたいな声。



それでも空は、すぐにうなずいた。



「いるよ。ここにいる。」

その声が震えていたことには、
気づかないふりをした。




わたしは空の手を握りたいのに、


力が入らなくて、

指がふれるだけの握り方になってしまう。