この命のすべてで、君を想いたい

空もきっと怖いんだ。
私と同じくらい。




「もう少しだけ、このままでいい?」
と私は小さく言った。



空は、苦しそうに、でも優しく笑って頷いてくれた。



それだけで胸がまた熱くなる。




私は空の指を、ゆっくり指先でなぞる。




この温度、この形、この存在。
ひとつひとつが、愛しくてたまらない。





長い沈黙だった。






でも、その沈黙こそが今の私たちを包むいちばん穏やかな言葉みたいだった。





病室の時計が静かに時を刻む。



秒針の音が心臓に重なって、今生きていることを実感させる。