この命のすべてで、君を想いたい

空は雫の手をぎゅっと握った。
涙がこぼれそうで、必死に堪えながら。



「雫……そんなこと言うなよ。
守られてきたのは俺のほうだよ」




私は空の顔を見上げ、まっすぐに言った。



言葉が滞りなく出てくる。


まるで最期の私が、助けてくれているみたいだった。




『わたし、空に出会えて幸せだった。
空に愛されて……すごく、すごく幸せだよ』





夕暮れの最後の光が、二人を照らす。
雫の瞳は静かに輝き、少し涙を含んでいた。




その涙は悲しさじゃなく、


感謝と愛しさがあふれた光だった。




空の胸に落ちていくその言葉は、


やさしくて、残酷で、



それでもどうしようもなく愛おしかった。