この命のすべてで、君を想いたい

それが何よりも愛おしく感じる



“このまま時間が止まればいい”



そう願ったのは、たぶん今が人生でいちばん強い願いだった。




そうしている間にも、
時間はゆっくり進む。



秒針が動くたび、

“今の私”が少しずつ遠ざかっていく。



腕の力が抜けていく。


指先が冷たくなっていく。


呼吸もさらに浅くなる。





――ああ、ほんとに最後なんだ。



それでも必死に、

空の服の裾を指でぎゅっと掴んだ。