この命のすべてで、君を想いたい

会話にはほとんど参加できず、耳だけで聞いているけれど、その温かい声や笑いが心を少しずつ満たしていく。




空は背中をさすり続け、手を握り返す。




薬が効き、痛みが落ち着いたことで、



雫は時折「うん……」と小さな声を出すだけでも会話に少し反応できる。



 
帰る時間になり、
空が「今日はもう休ませてあげたほうがいいね」と静かに言った。





うなずくしかなかった。


それしか出来なかった。
私の友達なのに、親友なのに、何も出来ない。




それが苦しかった。




雫の髪をそっと撫でて、


「また来るね」と小さく声をかけたけれど、雫はもう深い眠りの中だった。