この命のすべてで、君を想いたい

「……空の声、落ち着く……」




そう呟いた日、空が一瞬だけ息を呑んだのがわかった。




嬉しいのか、悲しいのか、
その両方に揺れてるみたいな気配。



本当はね、言いたいことがたくさんある。


まだ伝えてないこともいっぱいある。







でも、眠気が先に来てしまう。


意識を手放すたび、私は少しずつ世界から離れていってるみたいだ。





それでも――

目を開けたときに空がいてくれるなら、

私はまだ大丈夫だと思える。



今日もまた、眠りに落ちる。


手を握る力は弱くて、空の手のほうがずっと大きくて温かい。



最後に聞こえたのは、
空の静かな声。





「……雫、起きたらまた話そうね」





その優しい響きに包まれながら、
私はそっとまぶたを閉じた。