この命のすべてで、君を想いたい

病室は夜の静けさに包まれ、白い光が薄く差し込む。


あれから何時間たっただろうか。



雫は眠ったまま。空はその横に座り、じっと顔を見つめていた。



その間、一緒に過ごした何気ない日々を思い出していた。




思い出が胸を締めつける。


雫と笑い合ったこと、

ふざけ合ったこと、

手を繋いで歩いたこと、



何でもない日常の一つひとつ。



雫が作ってくれたお弁当、

旅行で見た景色、

誕生日に交わした小さな約束。



一緒に夢見た未来...


どれも愛おしくて、胸が痛い。


空は自分の無力さを思う。


今も、ただ見守ることしかできない。






今日、あの痛みに耐える雫を目の前にして、何もしてあげられなかったこと。



そして、もう残された時間は少ないのだという現実。


静かに、涙が頬を伝う。



声に出すことはできない。



雫の前では、いつも優しく笑って、守るつもりでいたのに。



今日は、もう我慢できなかった。