この命のすべてで、君を想いたい

『怖いよ……空……死ぬの怖い……
 空を残していくのが……もっと怖い……
 どうしたらいいの…』



その瞬間、空は雫を抱きしめた。
ぎゅっと、何があっても離さないみたいに。



「俺も...」

空は珍しく涙を流しながら、何か言いかけた。


でもごしごしと涙を拭ってそれを辞めた。







「一緒に生きる」


あの時と、同じ温もりだった。


空の声は、誰よりも優しくて、温かくて、揺るがなかった。





「明日も、明後日も、その先も……
 できる限り一緒に生きる。」


「残された時間の全部、使って……雫と笑って、雫と話して、雫と過ごす。それが俺たちの“生きる”なんだよ」




その言葉は、
優しさだけじゃなくて、
決意と痛みと愛の全部が混ざっていた。





雫の心の奥の“絶望の底”に、ぽつんと光が差す。