この命のすべてで、君を想いたい

裕大は少し俯いたまま、ゆっくり声を絞り出した。



「……雫、俺……本当に、ごめん。
 二人の約束を破っちゃった」



その声には、深い後悔と自責の色が混ざっていた。
胸の奥にずしんと重く響く。

『……裕大……』


小さな声で呼ぶ。自分でも驚くほど、胸がぎゅっとなる。




けれど雫も、自分の胸の奥で感じていたことを打ち明けるしかなかった。



『私も……ごめん。こんな時に、裕大にだけ重荷を背負わせて……。私、裕大と会えたからって…頼ってしまった』



裕大はゆっくり顔を上げ、雫の目を見る。



その瞳には、責める気持ちはなく、ただ優しさと痛みがあった。




「……雫……そんなこと、思わなくていいよ。
 俺は……俺で決めたんだ。雫のために動くって」



『でも……それでも……ごめん……』

声が震える。



雫は涙をこらえながら、小さく肩をすくめた。