この命のすべてで、君を想いたい

『……今日は先に帰るわ』


そう言い残し、裕大は雫の家へ向かった。

何度インターホンを押しても返事はない。


カーテンも閉まったまま。
ポストにはチラシだけが溜まっていた。

ほんとにどこ行ったんだよ……

翌日も、また次の日も、

裕大は学校帰りに雫の家へ寄った。

それでも変化はなかった。



諦めきれず、商店街や海沿いの道、

雫がよく寄り道していた場所――

思い当たるところを全部まわった。

不安が喉につっかえていた。