『でもさ……空の子どもなら、絶対いい子に育つよ。
真面目で優しくて、ちょっと頑固で』
「その“頑固で”って必要?」
『必要。空ってときどき頑固だから』
「雫だって負けてないじゃん」
『……否定できない』
ふたりはまた笑う。
その笑顔は、どこまでも無邪気で未来しか見ていない。
雫がふいに言う。
『……ねぇ、大学生になってもさ。こうやって一緒にお風呂入ったりできる関係でいたいね』
「当たり前じゃん。ていうか……大学生になったらもっと一緒にいられるだろ」
『え、何それ』
「だって今より自由だし、会う時間も増えるし」
『うわ……にやけてる……』
「そりゃにやけるよ」
空は雫を後ろからぎゅっと抱きしめる。
