この命のすべてで、君を想いたい

柔らかな空気に包まれたまま、雫が言う。

『ねぇ……お風呂、一緒に入ってみよっか』

空は一瞬固まる。



「……ほんとに?」


『うん。今日ならいいかなって。無理ならいいよ』


「無理じゃないよ。入りたいよ……雫と」


2人で照れながらバスルームへ向かう。


浴室の明かりは少し落として、湯けむりがふわっと立ちのぼる。

最初はお互い全然目が合わせられなくて、


「え、タオルどうする?」


『しらないよ、空が先入ってよ……!』

なんて言いあいながら、声だけ妙に弾んでいた。




だけど湯に浸かり、空に背中を預けて座った瞬間、
さっきまでの照れも、恥ずかしさも、どこかへ流れていく。