お嬢様は溺愛に溺れている

「何言ってるんだ!全部、心のものだぞ!あはははっ!」


??、、、……・。・。・。?


「えっと……パパ、何を買ったの…?」


なんか嫌な予感……。


「え、このマンション全部に決まってるじゃないか!」


あーっ!違ーうっ!違う違う!


「違うの!パパ!このマンションの一部屋が欲しいって言ったの!」


とんでもない間違い!いくら何でもおかしいよ!


「え?一部屋?あぁ、そうだったのか!パパ間違えちゃったよー」


間違えちゃったよーじゃないっ!


「ごめんね、パパ!今から払い戻し……」


「なんでだ?いいじゃないか!うちの会社のものにするか!あ、でも、社員寮にしてもいいな!」


流暢……。


「ちょ、ちょっとまって、心ちゃん。なんで…」


「なんで、って若菜ちゃんが住むために決まってるじゃん!」


「いやいやいやいや、何言ってんの!こんなところ……」


「いいじゃん!あ、若菜ちゃんはここでいい?もしあれだったら、もう少しグレードあげる?あ、○○区のこのマンションとかどう?」


「いや、いやいやいやいや、どっちもいらないよ!」


???


「なんで?若菜ちゃんのために買ったんだから!あ、もしかして、セキュリティーが心配?だったら、大丈夫!二段階オートロックだし、部屋のドアは顔認証、指紋認証、パスワード、ロック式になってるから、心配はないよ!万が一の時のことも考えて部屋のボタン押せば、護衛さんたちが駆けつけてくれるし、もし、心配だったら、毎日ドアの前にSPさん立ってもらう?あ、もちろん夜も……」


「いや、もういい!いい!大丈夫!でも、ほんとにこんなところに住んでもいいの……?」


「え?もちろんだよ!若菜ちゃんがいいなら、ここで決まりだよ!あ、学校も転校届け出していい?それとも、やっぱり、前の学校にいたい?でもそうだよね、だったら、毎日、運転手さんにこっちまで来てもらって送ってもらうとか?ちょっと遠いけど……それとも、ジェットがいい?それとも、新幹線?駅に頼んでその学校行きの新幹線を出してもらう?それとも、船がいい?船だったら……」


「いや、待って、まってまって…!心ちゃん…お金持ちすぎ…全然わからないし、前の学校にこだわりとかないし、そのへんの学校に適当に……」


「え!ほんとう!?嬉しい!だったら、ずっと一緒にいられるね!じゃあ天城宮学園に転入届も出しちゃうね!」


若菜ちゃんと一緒の学校♪学校♪


「ちょ、ちょっとまって、天城宮!?」


「うん!そうだよ?」


「いや、天城宮って、あのお嬢様学校……無理、無理無理無理!私なんかが…!」


「もしかして、嫌だ?」


そうだよね、いきなり新しい学校なんて……。


「いや、そうじゃなくて……私、お嬢様なんかと程遠いし、学費とか、バイトじゃ追いつかないし……」


学費?バイト?お嬢様?


「学費なら…パパ、お願い!若菜ちゃんの分も出してくれない?将来、必ず私が返すから…!」


パパのほうを向くと何故かパパは泣き始めた。