お嬢様は溺愛に溺れている

なんで蓮樹先輩がここに……いるの…?


「お迎えに上がりました」


そういってにこやかにほほ笑む蓮樹さん……


「おい」


そんな低い声が響いてビクッと肩を震わせてしまった。


その言葉は女の子に向かっていて、女の子も怖いようで顔が青ざめていた。


「心に今後一切手出しするな」


地を這うような低い声に女の子はへたりとその場に座り込んだ。


「行きましょう、お嬢様」


そういってにこやかな笑みを浮かべて笑う蓮樹先輩………


そういって腰と膝裏に手を回そうとした……ってちょっとまって…!


私、またお姫様抱っこされるの!?


って、その前に……!蓮樹先輩を押しのけて女の子に駆け寄る。


すかさず後ろから蓮樹先輩も近づいてきた。


「あの……ごめんなさい……あのね……、ほんと、少しなんだけど…その…気持ち、わかる…!だから…ね、私にも頼って……!私、力になりたい!あと、今まで、よく頑張ったね」


そういうと女の子は泣き始めた。


「っ……そう…その言葉がっ……欲しくて…っ…誰かに今までよく、耐えたね…って言って欲しくて……その一言が…欲しかっただけ、なの…っ!」


そういって泣きじゃくる女の子。