お嬢様は溺愛に溺れている

「それはどうでしょうか」


そういうと不敵に意地悪く笑った蓮樹さん。


あー!馬鹿にしてる……!


なんか、余裕なのが嫌だ!!


「ふんっ!負けないもんね…!」


そういうと蓮樹先輩はやれやれ、とでもいうように呆れた顔をした。


まるで、何もわかっていない、とでもいうようだった。


???


余計に謎が深まる私にはそのあきれ顔は視界に入ってこなかった。


「こころん♪さすがよ……!さっきのおばさまも心ちゃんのこと褒めてたわよ……!」


そういってママが駆け寄ってきた。


「蓮樹くん、心ちゃんに手出してないでしょうね?」


手出してない……?


それは仕方なくない?だって、いくらなんでも、車から降りるときとか手を差し出してくれるからとるけど……


はっ!!ママはそれも警戒してるってこと…!?すごい!ママって警戒心の見本……!!


「お前、何かと腹黒なところあるからな。心、なにもされてないか?」


お兄ちゃんも……!みんな、警戒してて尊敬っ……!


「ダメだ……理解してない……」


「心ちゃんは鈍感だし、たまにポンコツだから、心配だわ……」


みんなを尊敬していた私にママとお兄ちゃんのそんな声は耳に入らなかった。


「心~ぉ!」


パパの声がして振り返る。


「心は誰に似たのかしら……」


「父さん……似だな…」


そういって後ろでお兄ちゃんとママが顔を見合わせた。