お嬢様は溺愛に溺れている

「申し訳ありませんでした、お嬢様」


ふんっ!もう知らないもん!


そう思いながら目の前の人に軽く頭を下げる。


諦めたのか何も言わず黙って私の後をついてきた。


一通り挨拶は終わったのでビュッフェを取りに行く。


なんだかたくさん食べたい気分でスイーツをいっぱい乗せていく。


まず、ケーキに……タルト……マスカットがたっぷり乗せられていて思わず手が伸びてしまった……。


美味しそう……!隣にいる蓮樹さんは相変わらず無言で私の後をついてきた。


ふん、悪魔への私からの罰なんだから!!


「お嬢様、そんなに食べてはマナーがなりませんよ」


ふいにそんな言葉をかけてきたから言い返してやった。


「ふんっ!いいもんね!」


「……お嬢様、私を怒らせた罪は重いですよ」


私を怒らせた罪……?耳元でささやくからなんだかくすぐったい。


って、違う違う!私を怒らせたって…!こっちのセリフだよ!!


なんで、私が蓮樹さんを怒らせたことになってるの!?


私を怒らせたのが、蓮樹さんでしょ!?


じっと蓮樹先輩を見る。


「その顔は、今ここで襲ってほしい、ということで?」


襲って欲しい!?だれがそんなこと言ったの!?


……この人、かなり物騒!


前々から言ってるけど、私はまだ生きたいっ……!!


「私だって強いもん…!襲われても、死なない……!!」


負けじと言い返してやった。