お嬢様は溺愛に溺れている

「可愛いですね、お嬢様。しかし、暴言はいけませんよ」


そういってにこやかにほほ笑む悪魔先輩。


………・。・。・。ちーん。


なんで!?なんでなんで!?傷ついてない!!


なんで!?あんなに言ったのに!!


「拗ねているお嬢様も可愛いですが、準備のお時間ですよ」


なにこの上から目線!なんか嫌だ!


「では、キスしたら許していただけると?」


き、ききききす!?いやだいやだ!!何言ってるのこの人!


「顔が真っ赤ですが…」


「………~っ!!」


もう、話にならない!絶対、楽しんでるもん!この悪魔!意地悪!


「出てってよね!」


「はい、もちろん」


なんか余裕だ……ん~……っ!


入れ替わるようにしてメイドちゃんたちがぞろっと入ってきた。


「心お嬢様、失礼致します」


「どうぞ~」


「心様をおめかしできるなんて幸せです!」


1人のメイドちゃんがじっくり私を見る。


なんか嬉しいようなそうでないような……。


「これでも充分お綺麗ですのに、これ以上だなんてなんか心配です…!」


「わたくしも…!」


なにを心配してるの?


「ほらやっぱり…お嬢様分かってないわ…!」


「天然っていうかぽんこつと言いますか…」


今間違いなく、ぽんこつっていったよね!?


ぶすっとした顔でメイドちゃんを見てみる。


「可愛い…!可愛すぎます、お嬢様…!」


「私が失神しそうです……」


「やっぱり心配…!」


?……?


なんかよくわからないけど、失礼なことしか言われてなさそう……。


「メイドちゃん!早くやってよね!」


「はい…!もちろんでございます、お嬢様!」