お嬢様は溺愛に溺れている

―ダンッ


とうとう壁際まで追い詰められてしまった。


幸い奥のほうなのであんまり生徒はいなかった。


なんかそれはよかったようなよくなかったような……?


いや待って……私ほんとに今日で人生終わり!?


いやいやいやいや!


「お嬢様、俺から逃げる気ですか?」


いやいや、普通そうだと思うよ!私間違ってないもん!


怖い怖い……そう思っているとじんわりと涙が浮かんできた。


って、なんで仕えてる側に私が脅かされなきゃいけないわけ?違うでしょーーっ!?


「誘ってる?」


誘う…?いや、何に?いいから、この状態から解放してほしいんだけど……。


「だって…悪魔先輩怖いもん……」


「へぇ、怖い?それは残念。申し訳ありませんでした」


なんか意地悪そうに笑ってるの気のせい??人の反応、ましてやお嬢様の私の反応楽しむってサポーターとして失格なんじゃないの!?ねえ?


「お嬢様の力を甘く見ないでよね!」


やろうと思えば今でもやめされられるんだから!


「では失礼」


そういうなり自分の指に私の指を絡ませてきた。


う~………。


なんでこんな悪魔さんを彼氏役にしたのよ!!パパは!!


そういってにこっと笑ってきた先輩。


笑顔がまぶしいのは認めるけどっ!!


「さ、行きましょう」


「うん」


悪魔(仮)彼氏は今日も今日とて意地悪です。