お嬢様は溺愛に溺れている

「心」


「あ……!」


悪魔先輩登場した。


「蓮樹先輩……!」


なんか女の子たちからの視線がすっごく痛い……。


ドアにいる先輩に駆け寄った。


そうすると何故か悪魔先輩は笑った。


「かわい……」


かわい……?今、可愛いて言った!?


「「「「きゃーーーっ!!!」」」」


耳にすごい刺激が走った。思わず耳を抑えると、蓮樹先輩が何故か低い声を出した。


「おい」


その一言だけで突き刺すように女のこたちに刺さった。


声が抑えきれなかったように口々に声を漏らす。


「ちょ、ちょっと……蓮樹先輩…!」


小声で連樹先輩の耳に吹き込む。


「申し訳ありません。女どもがお嬢様の近くで叫ぶものでしたので……」


蓮樹先輩はこそっと私に耳打ちした。


「では行きましょう」


そうつぶやいたかと思えば体が横向きに浮いた。


いやいや……ちょっと待って…!?これはおひま様抱っこーーっ!?かんじゃったけど…!


「待ってまってまってまって……!」


「はい?」


ぴたりと動きを止めたかと思うと覗き込んでくる。


「なんで…?やめてよ……!!」


「今ここで降ろすなら、ここでキスして頂きます」


い、今、クールな顔してき、きききすとか言わなかった!?幻聴!?


「それとも、襲って欲しいですか?」


なんで悪魔さんに私の命奪われないといけないの!?それにたまにこの悪魔物騒なこと言うよね!?


正直、怖いからやめてほしい……。それに私一応お嬢様で、私のいうこと聞いてもらうのが常識なんですけどね???


「やめてよ…!いい加減、彼氏役降りてもらうんだから!」


そういうとやっと悪魔が降ろしてくれた。


ほっとして前を見るとジリジリと迫ってくる悪魔……。


なんで、、なんでなんで!?私、間違ったこと言ってないよね!?


隙間をぬって逃げようとすると止められた。


え……。


私もなんとか逃げようと恐る恐る後ろに下がる。