Existence *

美咲の後頭部を支え、何度も重ね合す。

そしてその唇をゆっくりと離し、美咲を見つめた。


「…俺、一人じゃ生きていけねぇから」

「私も…」


呟く美咲の頬にもう一度手を添え、唇を重ね合す。

今までの離れた分を埋め尽くすかの様に何度も繰り返す。


キスを交わしながら美咲の服の中に手を入れ、胸に触れ唇から首にへと滑らす。

微かに聞こえる美咲の漏れてくる声。

俺の後頭部に手を添えてくる美咲に、俺は動きを止め美咲を見つめた。


「…俺としたいかしたくない、どっち?」


俺の意地悪の質問に案の定、美咲は顔を顰めた。


「なに、その質問」


クスリと笑う俺に美咲は頬を膨らまし、困った様に俺を見た。


「美咲が決めて」

「ほんと意地悪。絶対楽しんでるよね?」

「楽しんでは、ない。ただ俺は美咲の口から聞きたい」


頬を緩ませる俺に美咲の表情が次第に柔らかくなる。

その美咲の手が俺の頬に触れた時、


「私は、したい。翔はしたくないだろうけど」

「何言ってんの、お前。俺がしたくねぇ訳ねぇだろうが」


そう言って微笑む美咲の唇を俺は塞いだ。

手を肌に滑らせ、胸に愛撫する。

美咲から漏れて来る声に溺れてたのは俺だった。

今までの隙間の空間を埋めるように美咲と抱き合い、好きと何回繰り返したのだろうか。


「…なぁ、美咲が俺に対して言ってる好きが、俺に伝わんねぇんだけど」


動きを止めて真上から微笑んで美咲を見下ろすと、美咲は戸惑ったように俺を見つめた。


「…え?こんなに言ってるのに?」

「こんなに?俺はまだ足りないけど」

「じゃあ、私も足りない」

「嘘つけ。こんなに愛してんのに」

「だって足りないもん」


クスリと笑った美咲に俺も口角を上げる。


「そんな事言って煽ってくんなや。気持ちよさで伝わってんだろうがっ、」


止めていた腰の動きを再び動かし、美咲にキスを交わす。


「あっ、もう意地悪っ、」


唇の隙間から漏れて来る美咲の声に頬を緩め、お互いこの数カ月の空間を埋め合った―――…