Existence *

「私、…探してきます」

「あ、え?探すって?」


俺の中でもういいと思った矢先の葵ちゃんの言葉に戸惑ってしまった。

探すって、どこを?


「電話繋がったんだけど出ないんで。…美咲が心配だから」

「探すっつっても香恋居るでしょ?」

「あ、うん…。でも寝てるから」

「寝てても置いていくわけにもいかないでしょ。諒也もまだ居ないんだろ?」

「…うん」

「いいよ、俺が探すから」

「でも、どこに居るか…」

「心配しないで。見つかるまで探すから。葵ちゃんは気にしなくていいから」

「でも、」

「美咲が見つかったら必ず電話するから」

「分かりました。では、お願いします」


電話を切った後、一息吐く。

いったい美咲はどうしたんだろう。

なにがあった?

スマホの電話帳を開けて、美咲の番号を探し、俺は迷わずにコールした。


だけど葵ちゃんが言うように繋がった電話に美咲は出る事もなかった。

何度もしつこいくらいに掛けたが、全く出る事もなかった。


その電話を切って、一度着替える。

だけど探すって言っても特定の場所が俺には分からなかった。

一番初めに行ったのが美咲の家だった。

真っ暗に静まり返る家のインターフォンを押すも、当たり前に出ては来ない。


と言うか、本当に今日なんだろうかと疑ってしまった。

葵ちゃんが今日と言ったけど、本当は違う日にちなんかじゃないかって思ってしまった。


ここから一時間くらいの道のりを走って、空港に足を運ばせる。

そこで美咲の名前を調べてもらった。