一日一日の時間が刻々と過ぎ去っていくのに、俺の心の中はずっと止まったままだった。
何にも考える事もなく、何も思いだすこともない日々に退屈さを覚え始める。
冬の季節。寒い空気の中、俺は屋上のベンチに座って空を眺めていた。
持ってきていたタバコに火を点け、乾いた空気の中流れていく雲を見つめながら煙を吐いた。
「…翔?」
不意に聞こえた声にゆっくり視線を向ける。
「病室に居ないから探しちゃったよ」
そう言いながら近づいて来る茜の姿に咥えていたタバコを離し、深く煙を吐き出した。
あの日から、ちょこちょこ顔を出してくる茜。
だからと言って、特に俺は茜と話す事なんか何もなかった。
「寒くないの?」
茜は隣に腰を下ろし、俺の顔を覗き込む。
「んー…、ちょっとな」
「ちょっとだけ?冬真っただ中だよ?スエットだけで寒いでしょ」
「お前こそ、ここに居たら風邪ひくぞ」
「別に翔と居てひくのだったらそれでもいいけど」
「どゆこと?」
タバコを咥えたまま茜に視線を向けると、茜は頬に笑みを作った。
「仕事休めるでしょ?そしたら翔と会える日数増えるから」
「はい?風邪引いたままここに来られても困るんだけど」
「だよね。うつっちゃうもんね」
フフっと笑った茜が俺から視線を外し、軽く息を吐き出し、空を見上げた。
「…なぁ?」
暫くして俺は小さく声を吐き捨てる。
その声で「うん?」と首を傾げながら振り向く茜は俺をジッと見つめた。
何にも考える事もなく、何も思いだすこともない日々に退屈さを覚え始める。
冬の季節。寒い空気の中、俺は屋上のベンチに座って空を眺めていた。
持ってきていたタバコに火を点け、乾いた空気の中流れていく雲を見つめながら煙を吐いた。
「…翔?」
不意に聞こえた声にゆっくり視線を向ける。
「病室に居ないから探しちゃったよ」
そう言いながら近づいて来る茜の姿に咥えていたタバコを離し、深く煙を吐き出した。
あの日から、ちょこちょこ顔を出してくる茜。
だからと言って、特に俺は茜と話す事なんか何もなかった。
「寒くないの?」
茜は隣に腰を下ろし、俺の顔を覗き込む。
「んー…、ちょっとな」
「ちょっとだけ?冬真っただ中だよ?スエットだけで寒いでしょ」
「お前こそ、ここに居たら風邪ひくぞ」
「別に翔と居てひくのだったらそれでもいいけど」
「どゆこと?」
タバコを咥えたまま茜に視線を向けると、茜は頬に笑みを作った。
「仕事休めるでしょ?そしたら翔と会える日数増えるから」
「はい?風邪引いたままここに来られても困るんだけど」
「だよね。うつっちゃうもんね」
フフっと笑った茜が俺から視線を外し、軽く息を吐き出し、空を見上げた。
「…なぁ?」
暫くして俺は小さく声を吐き捨てる。
その声で「うん?」と首を傾げながら振り向く茜は俺をジッと見つめた。



