Existence *

「お前の闇は深そうやな。言っとくけど、俺も桃華ん時そぉやったからな。周りから馬鹿かよって散々言われてたし」

「……」

「でも酒では解決も忘れたい事も忘れられねぇって事」

「……」

「んな事分かってるやろ?」

「分かってますよ。他の奴らにも散々言われたし、そう思ってても…」

「…そう思っててもなに?」

「ただ、ここまで嵌ってるとは思わなかったんすよねぇ…」

「俺も散々言われてたけど、お前のその愛も重いわ」


蒼真さんに言われて苦笑いが漏れ、言われて初めて気づいたようなものだった。

だから今となって俺と蒼真さんが似てると言われていることがなんとなく分かった気がした。


でも――…


「いや、俺。蒼真さんより相当マシっしょ?でも、まぁ…これで良かったんかなって思ってっし、お互いに」

「そうかなぁ?俺はそうは思わんけど」

「だからそこに執着するつもりはないんすよ」

「俺は執着の塊やったけどな。つかお前の方が女がらみ凄そうやなぁ…ドロドロしすぎやろ」

「なんか色々とめんどくさいんすよ、マジで。全て俺が悪いんすけど、色んな部分で納得も出来んし」

「女絡みなんか一番面倒なやつやしな。あー…俺まじで男前に産まれんで良かったわ」

「いやー…蒼真さんも十分、男前っすけどねぇ…」

「お前より負けるわ。まぁ、ここにいる間に考えて解決出来る事はさっさとしちまっとかないと、余計にめんどくさくなる」

「解決ねぇ…」

「ま、俺の経験上の話や」

「蒼真さんのほうがドロドロしてそうっすよねぇ」

「え?聞きたい?」

「興味ねぇからいいっす」


苦笑い気味で呟く俺に蒼真さんが笑う。


解決出来るならとっくに出来てる事。

何が正しくて、何が正しくないのかすら今の俺には分からなくなっていた。


俺の周りで何が起こっているのかすらも全く分からないこの状況の中で、正解を見つけることが今の俺には何も分からなかった。