Existence *

「リアになんか言われたん?」

「え?」


下げていた視線を上げると、ルキアさんは深刻そうな表情からスッと笑みを見せた。


「リアが絡んどるって聞いてたから。って言うか、お前の場合はリアだけじゃないやろ」

「……」

「こればかりはどうも出来んわ。絶頂期から辞めた今でもお前を惜しむ声が聞こえるんは事実やし俺にとったら無い物ねだりやわ」

「……」

「まぁ、あれやな。女には迷惑かけてへんでも実香子ちゃんには迷惑かけとる。俺も話そうって思て受付覗いたら休み言われたわ。お前の所為やん」

「……」

「流星の奴まじで怒ってたからな。アイツもお前の事思って言っとる。謝っとけ」

「……」

「お前がここまで乱れるのなんか珍しいな。よっぽど女に嵌ってたんやん」


クスリと笑ったルキアさんが出て行ったあと、深く息を吐いて目を閉じた。


…――よっぽど女に嵌ってたんやん。


それを言われて自分自身に納得する。

自分でも驚くくらい、美咲が好きだった。


いや、違う。

今でも好き。


ほんっと。


「…忘れられるわけねぇか」


ポツリと呟いて、深く息を吐き出した。