Existence *

「え、あ、そー言う事?」

「ほんと、周りがめんどくさい。この歳になってまで俺の干渉すんの辞めてほしいっすわ。初めて見るような扱いされても困る」

「そら初めて見るような扱いやろ。特定の女なんか一切今まで作らんかったお前が女にのめり込んだんやで。そりゃ女の見方にもなるわ」

「そっちっすか?」

「そりゃそうやろ。お前の味方になってどうすんねん。誰もお前の見方にはならんやろ」


その言葉でため息まじりにフッと笑みを漏らした。

ま、そか。

そうなるわな。


「…そうっすよね。別になってもらおうとなんて思ってないっすよ。ただ、俺が自由になっただけっすよ」

「それでヤケ酒と他の女ってか?それもどうやねんって話やけどな」

「つかそんな事ルキアさんが言える立場じゃないっしょ?」

「え?どゆこと?ごめんやけど俺、そう言う事もないし、今まで浮気したこともないねんけど。されたことはあってもしたことはない」

「え、あ。されたんっすか?」


予想外の言葉にクスリと笑った。


「まぁ、若かれし頃やけどな。ホスト時代や。忙しくてホスト優先にしとったら他に男作っとったわ。どーせ、お前もそうやろ」

「さぁ、どうなんすかね…」


結局、美咲の事など分からない。

あの美咲と居た若い男とはどういう関係なのかとか、美咲の周りで起こっていることなど、全く分からない。

むしろ、別れた今じゃもうお互いが関係なく、どうでもいいだろう。


と、美咲は思ってるかも知れないけど、まだ俺は違うかった。