Existence *

「で。なんか昼飯誘われてさー…」

「はい?で、行ったのかよ」

「あぁ、沙世さんの店な」

「は?どう言う展開?」


ビックリする俺に蓮斗が苦笑いになり、手に持っていた缶コーヒーを口に含んだ。


「いや、飯食いに行こうと思ってたところで出会ってな。繁華街に居たし」

「うん」

「で、流星の店覗いたらアイツも居たから一緒に」

「もー、3人とかマジ辞めてほしいわ」

「あ、お前も誘えばよかった?」

「行かねぇよ。そう言うんじゃなくて、ロクな事ねぇだろお前らが集まったら」

「あー…でもお前の話は3分の1くらいしか話してねぇわ」

「……」


顔を顰めて蓮斗を見ると、クスクス笑いだす。


「あ、んでさぁ。違う日だけど蒼真さんにも会ったわ。で、家の事どーなった?って言ってたぞ」

「あー…、考えるって言ったきりだわ」

「え、なに?お前また引っ越すのかよ」

「いや、違うけど。美咲の家の事」

「あー、そっちかよ。お前はホスト辞めても忙しそうだな」

「……」

「蒼真さんが辞めたら辞めたでアイツ色々と女で大変そうって言ってたわ」

「大変って言うか、めんどくさいかな」

「ハハっ。めんどくさいか、」

「なぁ?なんかさ、そう言う断る探偵の仕事とかないわけ?」

「んだそれ。んなもん、ある訳ねぇだろうが。自分で何とかしろ」

「使えねぇな、お前」

「ないものねだりなんだから喜んどけ」

「は?意味分かんねぇわ」


小さく呟いてため息を吐き、俺は立ち上がる。

足を進ませて自販機の前で水を買い、俺は喉に流し込んだ。


なんとか出来たらなんとかすっけど、なかなかそうにもいかないだろう。

むしろそんな事より、今は美咲が気になって仕方がない。


大丈夫と言っていたけど、そうでもないだろう。